ローン金利 住宅ローンは変動か固定か
本日のテーマ 「住宅ローン」
■前回メルマガ「よくある間違い」
住宅展示場でハウスメーカーの言葉巧みな話術にはまり、
「そろそろ夢のマイホーム!」と心踊り、舞い上がり、
気付いたときにはハンコをペタン。
そうではなく、冷静になって、
「本当に今がベストタイミングなのか?」
「本当に家が今必要なのか」
を考えてみてください、と、
前回のメルマガで提案させていただきました。
衝動買いに近い買い方をしてしまう要因のひとつに、
「金利が低い今が、マイホーム新築のベストタイミングよ」
という営業トークがあります。
ひどい話になると、
「借り入れから数年間は低めの金利が続く
"短期固定金利型" のローンがいいですよ」
というおせっかいなアドバイスまであります。
言っておきますが、これって「短期固定」と言う名の
「変動金利型」なんですね。
■変動か、固定か?
数年、いや数十年先の金利情勢なんて、だれにもわかりません。
もしわかっていたら、
金利上昇する見込みなら → 固定金利
金利下降の見込みなら → 変動金利
がいいのは言うまでもありません。
ただ、人によっては状況もまちまちですから、一概にこのような
区分けは万人に当てはまるわけではありません。
会社の住宅財形を組んでいる人もいるでしょうし、
金融機関によっては様々な条件で金利優遇を設定
しているわけですし、単純に「固定か変動か」、
なんていえるわけがありません。
ただ、現在いえることは、
長期にわたってみると、金利はゆるやかな上昇局面にある、
ということ。
しかし、上昇は限定的で、高度成長期のようにあがり続ける
可能性は低い、ということ。
私の見解は、「固定」を中心に考える、です。
固定金利で契約してしまえば、将来どんなに金利が変動しよう
とも、支払予測をしっかり建てられますからるので、リスクを減らせる
ということです。
もちろん、金利が下がる可能性もゼロではありません。
「短期固定」の変動型を選ぶ合理性も、無視できません。
最近増えているのは、こんなケースです。
●長期固定で、金利が低いもの一本に絞る。
●短期固定を借りるときは全額にしない。
●共働きが数年続きそうなので、短期固定型と長期固定型を
組み合わせ、短期固定型から先に繰り上げ返済していく。
短期固定型を選ぶ人は、常に金利情勢に目を光らせるように
しましょう。短期固定の期間が終わるころ、金利情勢をみて、
上昇のきざしがあれば、まず短期固定型のローン残高をでき
るだけ減らすのです(繰り上げ返済)。
いわば、ローンのメンテナンスを定期的にする、という事です。
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■住宅ローンの賢い選び方
ローンは、複数の支払方法を検討しましょう。
でも、素人ができることには限界があります。
これから家を建てる方、現在ローンを返済している方、
無料でプロのアドバイスがもらえます。
→ http://tinyurl.com/o8j2a
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■裏技
マイホーム新築は、ものすごく大きな買い物ですから、
慎重にならざるを得ないですね。
目先の支払額も大切ですが、総支払額で判断するのも有効です。
その秘訣は、ローンだけではありません。
家の保険契約も見直しましょう。
続きは次回のメルマガにて。
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Posted by askit_bp at 08:03│
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金利については、たいていの人は、リスク回避の観点から固定を薦めますね。
でも、金融のプロから言わせて貰うと、こんな人ほどかもねぎです。
経済原理で考えれば当たり前なんですが、固定はリスクが小さい分、プレミアムが乗せられているんです。
つまり、ごく単純に図式化すると
変動金利の平均=長期固定金利
ではなく
変動金利の平均+リスクプレミアム=長期固定金利
なんです。
当たり前ですね。誰だってリスクは避けたい。そうすると固定金利に需要が集中する。需要が高まれば、お金の価格=金利は上がる。
本っ当にパンパンでローンを組んでいる人ならともかく、ある程度の金利上昇には耐えられる人、現在の金利水準ならある程度の繰上返済を見込める人なら、変動金利をお薦めしますね。