荒川選手の金メダルは、最高に嬉しい。
このブログでは、時事ネタは書かないことにしているのですが、今回だけは書かせてください。
流れるようなすべり、そしてすべての力が無駄なくひとつの芸術として昇華されるという。
この世に、あれほどまでに美しいものがあったとは!
イナバウアーからの3連続ジャンプ、涙がでそうになりました。
演技のあった金曜の朝、珍しく早起きしました。
歴史の瞬間をライブで見ることができそうな気がしたから。
荒川選手が宮城にゆかりあることも嬉しい。
近くに母校があることもついでながらに嬉しい。
スケート素人だからあまり専門的なことはわかりませんが、彼女のスケーティングには、一切の迷いがない、ということは言えるのではないでしょうか。
ジャンプも、スピンも、全くといって良いほど、軸がぶれていないと感じます。
凛とした強さ、見ていてすがすがしい。
この日は、寝不足ながらも、とっても一日中気分が良かったのであります。
いつもよりかなり早く会社について、なんか、とっても嬉しくって、バリバリ働いてきました。
ありがとう、荒川選手。
最後に、金メダルということで、どうしても思い出す言葉があるので、紹介します。
「社長専属コンサルタント」として著名な
杉山弘道氏の言葉です。勝手に紹介しちゃいますが、いいですよね。
------ここから(2004年10月04日のメルマガ「砂漠に水」より引用)
■時事ネタは、あまり好きではありませんが、
さすがに今回のイチローの活躍には、触れたくなりました。
立派です。
■でも、立派だとは思っても、
個人的には、まったく羨ましいとは、思いません。
だって、私はバットやボールで稼ぐ仕事ではないし、
アメリカで旗を揚げようとも、思っていないからです。
■それに、そもそも他人を羨ましいなんて、思いません。
それは、勝ってはいないけど、負けてもいないからです。
イチローだって、私だって、世の中に、たった1人です。
■生まれただけで、金メダル。
本当に、小さい頃から、そう思って生きて来たので、
無駄な競争がキライです。ズッ〜と上から眺めて見ると、
どれもが茶番に、見えてしまうものです。
■他人と自分とを比較して、絶えず周りの目を気にする、そんな
相対的な生き方と、それこそ、
他人は関係ない“生まれただけで、金メダル”と、そう思える
絶対的な生き方とでは、一日の充実度が、蟻と象ほどの差があります。
■だから、他人から罵倒されようが、無視されようが、
蚊に刺されたほどにも、感じやしません。蚊に吸われても、B型。
謝って済むなら、いくらでも謝ってやります。だって原価は、0。
■ちょっと話が逸れましたが、イチローに憧れて、
それを目指すとすれば、イチローではなく、その偉大な数字です。
多くの場合“人”を目標に置くと、コンプレックスしか生まれません。
■だから、ライバルや目標は“人”ではなく、
“その人の業績”に照準を当てた方が、絶対に良いと思います。
とか言いながら、ライバルは三谷幸喜ただ一人@杉山です。
-------------引用ここまで
金メダルには、人それぞれいろんな解釈があると思いますが、こんなにもすばらしい話は聞いたことがありません。
荒川選手の金メダルに、こころから拍手を贈るとともに、自分のありかたも考え直す良い機会になりました。
日本中で、そんな気持ちになった人は多かったんじゃないかな。